【ネタバレなし】『Medium』霊媒探偵城塚翡翠を読んだ感想。2019年最高傑作と言われた小説はやっぱりすごかった。

Mediumとは

Mediumの表紙
Medium

相沢沙呼先生の本格ミステリー小説。
2019年9月に初版発行。

各種ランキングで五冠達成の話題作
第20回本格ミステリ大賞
このミステリーがすごい!
本格ミステリ・ベスト10
SRの会ミステリベスト10
2019年ベストブック

■著者ツイッター
相沢沙呼 (@sakomoko)

Mediumのあらすじ

売れっ子推理作家『香月史郎』は警察に協力して幾つも難事件を解決していた。

ある日、知人の相談に乗った事から偶然知り合った人気霊媒師『城塚翡翠』。
最初は霊媒と言う物に懐疑的だった香月も、彼女の不思議な力と魅力を目の当たりにし、少しづつ心境に変化が……

そして彼等の身近で発生する摩訶不思議な事件の数々。
香月の推理作家として培った推理力と、城塚翡翠の生まれ持った霊媒師としての力を合わせ、彼等は難事件を無事解決する事が出来るのか?

そして、香月史郎、城塚翡翠彼らに隠された本当の姿とは?

Mediumを読んだ感想

最初、この本を手に取った時に思った事。
『霊媒師が出て来るの? 超常的な力で事件を解決していくとしたら、本格ミステリーとは言えないじゃないか』が率直な感想でした。読み進めていくうちにそれは杞憂であることが分かったのですが、”ネタバレなし”の感想なので詳細は控えます。

ただ、筆者より詳しい方々が本格ミステリの一位に選出してるわけですから、当たり前の話ですよね(笑)

で、本書を読んでみて、何故か読みやすいんですね。展開がスピーディーでサクサクの読めるんです。
そこで少し考えてみたのですが、小説に良くある、無駄な描写が少ない気がするんです。

良くあるじゃないですか? 建物の外観や室内の様子を事細かに描写している小説。あれって臨場感や没入感を出す為に必要なのは分かるんですが、時として不要な事もあると思うんです。その描写はいるの? って言う……
(個人の感想なので怒らないでくださいね)

それがこの小説には少ないように感じました。だから読みやすいんだと。

また、霊媒師として城塚翡翠と言う名前の女性が出て来るんですが、彼女が非常に魅力的に描かれています。
やっぱり面白い小説にはヒロインは欠かせないなと心底思いました。

本格ミステリでありながら、ちょっとしたラブコメ要素もありつつ、どんでん返しもある。全ての要素が一冊に詰まっているといった感じでしょうか。

それに、私のような小説にそれほど馴染みの無い人間でも非常に読みやすい文章構成。
本格ミステリというジャンルにこれから挑戦しようとされている方には自信を持ってお勧めできる作品です。

勿論、識者が選んだランキングで一位を取りまくってるんだから、本格ミステリが好きな読者にも満足な一冊なのでしょう。

漫画ばかり読んでいるそこの貴方。
たまには活字に触れてみては如何ですか?

漫画とは違った面白さがそこにはあると思いますよ。

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