【ネタバレなし】このミステリーがすごい!2021年版 国内編第5位『アンダードッグス』を読んだ感想

『アンダードッグス』とは

アンダードッグス表紙

このミステリーがすごい!2021版の国内編第5位に輝いた。長浦京先生の著書。
直木賞の候補にも選出されたが、惜しくも受賞ならず。
でもIWGPや娼年で有名な石田衣良先生が凄く面白いと絶賛されていた。

『アンダードッグス』のあらすじ

あと半年で香港が中国に返還される1996年末、元官僚で現在は証券マンの古葉慶太は、顧客の大富豪から呼び出され、ある計画を託される。それは、中国返還直前の香港から密かに運び出される国家機密を強奪せよというものだった。かつて政争に巻き込まれ、トカゲの尻尾きりに遭い失脚した古葉は、自身の復讐を果たすために香港へ飛ぶ。だが、彼を待っていたのは、国籍もバラバラな“負け犬”の仲間たちと、計画の阻止を画策する各国情報機関だった――。各々の思惑が交錯し合う、策謀の渦巻く香港を“負け犬”たちが駆け抜ける!

『アンダードッグス』を読んだ感想

このミスにランクインしていますが、いわゆる「ミステリー小説」に分類される小説ではないような気がします。一言でこの小説を表すなら「ハードボイルドアクション」がしっくりくるような気がします。映画で言えばダイハード系とかああいった感じですね。

そういう小説だと理解してから読めば、ダイナミックなスケールで展開していく本作はアクション小説として非常に楽しめる物になっていると思います。実際私も読んでて面白かったですし。ただ私はミステリーが好きなので、ミステリーが読みたい人は別の作品を読んだ方がいいです。

長浦京先生のファンの間では本作は凡庸と評する声もあり、「リボルバー・リリー」の方が面白いという声も結構あるようなので、次回こういったタイプの小説が読みたくなったら、「リボルバー・リリー」を読んでみたいと思います。

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