【ネタバレなし】『2020本格ミステリ・ベスト10』海外篇第1位『メインテーマは殺人』を読んだ感想

メインテーマは殺人とは

『メインテーマは殺人』表紙

イギリスの小説家であり、数々のドラマの脚本等も手掛ける鬼才、アンソニー・ホロヴィッツ(Anthony Horowitz )による本格ミステリ小説。
国内でも数々の賞を総なめにし、ファンも多い。今や海外の本格ミステリー作家と言えばまず名前が挙がるのはこの人だろう。

第1位『このミステリーがすごい! 2020年版』海外編
第1位〈週刊文春〉2019ミステリーベスト10 海外部門
第1位『2020本格ミステリ・ベスト10』海外篇
第1位〈ハヤカワ・ミステリマガジン〉ミステリが読みたい! 海外篇

メインテーマは殺人のあらすじ

ある資産家の婦人が、自らの葬儀の手配をした当日、何者かによって絞殺される。彼女は事前に殺されることを知っていたのか? 作家であるアンソニー・ホロヴィッツは、テレビ・ドラマの脚本執筆で知り合った元刑事のホーソーンから連絡を受ける。この奇妙な事件を捜査する自分を題材に物語を描かないかというのだ……。かくしてわたしは、きわめて有能だが偏屈な男と行動をともにすることになったのだ。

メインテーマは殺人を読んだ感想

本作で初めてアンソニー・ホロヴィッツ氏の作品を読んだのですが、人気の原因が分かりました。読了後に「そうきたか!」と予想を裏切る展開。この感覚は中々味わえません。伏線の回収も見事で、まだ読んだことの無い方は、是非事前情報を入れずに本作を読んで欲しいと思いました。海外小説にありがちな文字が詰まっていて読みにくい感じや、少し不自然な日本語訳で「うん?」と思う個所も少なくありませんが、それを加味した上でも傑作と言えるでしょう。

実は本作と一緒に『その裁きは死』を購入しているので、今から読むのが楽しみです。
またアンソニー・ホロヴィッツを一躍有名にした『カササギ殺人事件』も未読なので、こちらも購入して読みたいと思います。

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